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滋賀大学 経済学部 H・Aさん
私が志望校を決めた最後の理由は望郷の念である。幼稚園と小学3年間を過ごした時代が私の中で美化されていて「もう一度あそこに住みたいな」という思いが決定の動機となった。それ以外に動機が見つからなかったとも言える。
私は勉強が好きでも無かったし、とりわけ出来たほうでも無い。しかし漠然とした「大学に行かないとマトモな企業に就職できないよな~」という気持ちだけが胸の中にあった。いつまでも半端な気持ちしかないから、大学受験といっても中々やる気になれないし、成績も伸びない。「このままで良いのか?」と考えるだけで何もしなかった。それが私の最大の失敗だ。親からは「やればできるのに」「中高私立に行ったのだから、大学は国公立に行けよ」とハッパをかけられたが奮起はできなかった。何故なのか?それは今になったから言える、「常に逃げ道があったからだ」
「今の成績でもK大学なら勉強しないでも楽勝」みたいな。下を見ればキリは無い。しかし下を見るだけではいけない。高い目標、それをなんとしてでも実現するという意志の力が必要だ。しかし楽な方向に流されがちな私は、上を見ることができなかったし力も無かった。志望校を設定しても、努力を怠っている自分を知っているからいつも諦めぎみ。結局そのまま受験に突入した。
センター試験は緊張したが手ごたえはあった。「これは8割近くいったかな!?」と考えていたが、努力を怠る者に結果はでなかった。志望校のボーダーが8割なのに結果は7割弱。記述の出来ない自分はいわゆる「センター逃げ切り型」だ。それでボーダーから1割も遠いなら話にならない。決断は早かった。前期試験で受ける大学を志望校より1ランクボーダーが低い大学に変更した。私立大学は関同立と受けたが全て落ちた。「マーク式だし、いけるだろ」と思ったがみんな行きたい所は同じ、壁は想像以上に厚かった。センター利用でK大学に引っかかっただけだった。まさに背水の陣。
前期試験は滋賀大学を受けた。兵庫県立、奈良県立、和歌山などランクの近い国公立は多いが、滋賀を選んだ理由は「兵庫県立は数学必須だからパス、奈良県立は小論文があるし、和歌山か滋賀なら滋賀のほうがイメージいいなぁ」という消極的で情けないものだった。
しかし捨てる神あれば、拾う神あり。私は前期試験で滋賀大学に拾ってもらい、国立大学に進学することになった。合格を知ったときの気持ちはとても嬉しい反面、結構複雑だった。この合格もなにかの縁なのか…
みなさんは私のこの合格体験記を読んで一体どのような感想を覚えるでしょうか?「これを反面教師にがんばるぞ!」「俺も今似たような状況だなぁ」「受験ってひょっとしたらすごく楽なんじゃない?」こんなあたりではないでしょうか。この体験記は自分の負の側面をありのままに記述したものです。まったく勉強してなかった訳ではないですよ。毎日授業に出席したし、毎回模試にも参加した。しかしもうちょっと+αできたのではないかという気持ちは拭えません。受験は「努力した奴が勝つ=努力が必要=努力するには意志が必要=逃げない意志の力が勝敗を分かつ」ものです。言われなくても分かっているとは思いますが、大事なことなので最後に言わせてもらいました。みなさんの健闘と奮起に期待して。