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カラフルな人生

中学2年 N・Yさん

 僕の人生は今、何色をしているんだろう…。目のくらむほどカラフルな世界…とは言えないが、少なくとも一色ではないし、黒でもない。しかし、僕の人生で唯一モノクロだったのは受験勉強だったと思う。死にたい…とは思わなかったが、暗闇の中でもがいていた。しかし、出口のないトンネルはなく、明けない夜はない。きびしい冬の後には春が来る…と思い耐えた。実際に春が来ると、この先しばらくは何があっても乗りこえられる自信がついていた。ただこんな事は、受験が終わった今だから言えるのだ。真と同じように暗闇にとじこもったままだとしたら、どうなるのだろう。

 真は、信じていた自分の救いとなっていた人たちによって打ちのめされてしまった。また、真の周りには、真を認めてくれる人もいなかった。そして大きな過ちを犯して死んだ、罪な魂となる。僕だって受験に失敗し、友達がいなくて親にも見放されたら、死のうと思うかもしれない。たぶん、死のうと思った時きっと”もうだめだ”・”どうにでもなれ”・”何もかもが嫌だ”・”死んでやる”・”苦しみからのがれたい”などと思っているのだろう。しかしそれはすべての責任を放棄して逃避するという事である。

 それならば死んでしまった後、すべてから開放され自由が待っているのだろうか。おそらく死後の世界などなく、ただ無になるだけであると思う。

 次に自分が死んだ後の事を相像してみた。両親は悲しんでくれるだろう僕は、人生最大の親不孝をしていなくなるのだ。もしかすると、勝手に死んだ理由を推測されて誤解が生じるかもしれない。でも、自分は何も言い返せない状態である。また、真の様に親や兄弟の本心を知る事もないままかもしれない。もう少し待てば、好転したかもしれない。

 考えれば考える程、死んで得する事はない様に思えてきた。なにより、死ぬ直前はきっと凄まじい恐怖感と戦わなければならないだろう。それなら、そのパワーを生きる方で使えないのかと思う。一度死んだつもりになって、もう一度生きてみればいい。

 真は自分が死を選択した後、客観的な心情で真と真の周囲の人と接し考えを改めるチャンスがあった。そして、真実を死んだ真に聞かせたかったという思いにたどりついた。自分を客観視する事で見えてくるものがあるのだ。

 死を意識している状況でなくても、常にこれでいいのか……とふり返り、問題があるなら解決方法を考えるべきだ。もの事には必ず理由がある。その原因となる事が必ずあるはずだ。もし、僕が急に皆から相手にされなくなった…とか、急に成績が下がった…とか。自分は悪くない!と思い込む前に思い当たる事はないか、客観的に考えてみるべきだ。僕は色々な理由を探りながら試行錯誤して生きていこうと思う。そして、カラフルな人生をおくりたい。