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研修旅行記

「板門店ツアー」

N・Yさん

 韓国研修旅行でもっとも印象に残っているのは,4日目に言った板門店ツアーです。私はこのツアーで生まれて初めて「戦争」を体感しました。

  朝鮮戦争はまだ終わってないから韓国と北朝鮮の境界線は「国境線」ではなく「軍事境界線」だ,と今まで何度も聞いたことがありました。でも私には『まだ戦争が終わっていない』と言うことがあまりに非日常すぎて,どういう状況なのかがよく想像できていませんでした。まだ戦争が終わっていないといっても武力を行使して戦っているわけではないし,終わったも同然なのでは,とさえ思っていました。でも実際にその場に行ってみて,自分の考えが大間違いだったことに気付きました。

  会議室の近くでバスを降り,ガイドさんに言われて境界線の向こう側を見れば北朝鮮の軍人が建物の中から望遠鏡で私たちの方を見ていました。ツアー客である私たちの行動ですら,戦争再開の原因になってしまう可能性もゼロではないと聞いてとても驚きました。そしてその時,朝鮮戦争は「終戦」したのではなくまだ「休戦」しているだけなんだ,と改めて実感しました。

  今の日本では戦争とは無縁の生活を送ることができて,私はそれを当たり前だと思っていました。でも,すぐ隣の国では私たちとあまり変わらないような年齢の人たちが自分の意志とは関係なく徴兵され,自由に自分の生活を送れない時間が数年間あります。私たち日本人のように徴兵されることもなく自由気ままに生活できることは当たり前でなく,本当はとても幸せなことなんだと学びました。

  これから世界中の人に一人でも多く板門店を訪れ戦争の恐ろしさと平和であることの幸せを知ってもらい,みんなで協力して少しでも平和な世界を作って行けたらいいな,と思いました。