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F・Nさん
韓国研修旅行に出発する前,楽しみにしていたことはたくさんあった。観光や食事や買い物……。その中でも特に楽しみにしていたことは一年の時から文通しているウンジとの再会だった。ただ一つ心配だったのは私の乏しい英語力だ。英語が苦手な私にとって彼女との会話を続ける自信がなかった。
スンミョンを訪れる日の午前中は西大門刑務所へ行った。私にとってそこは興味はあったが,行きたくない場所でもあった。他の観光場所では友達と後ろの方をのろのろ歩いていたが,そこでは特にしっかり話を聞こうとガイドさんの後ろにぴったりついていくことにした。思っていた以上に生々しくたくさんの物が残されていたことに驚いた。特に一番心が締めつけられたのが蝋人形で再現された日本がやってきた悪行だった。街中で会う韓国の人達は私たちを受け入れてくれて話しかけてくれ一緒に写真を撮ってくれたが,そこで会った人達は目を合わそうともしなかった。西大門刑務所での見学が終わってからの私たちのバスはとても静かだった。きっと皆同じことを考えていたのではないだろうか。この場所を日本人皆に見てもらいたい,そして朝鮮と日本との歴史を包み隠さず全て知ってもらいたいと。心に何かつっかかる物があるまま私たちのバスはスンミョンへと向かった。
スンミョンに到着してバスを降りたらすぐにウンジが出迎えてくれた。約八ヶ月ぶりの再会だ。彼女の顔を見ると西大門で感じた暗い気持ちが消し去られた。彼女は私に教科書で必死に調べながら日本語で色々話しかけてくれたのに驚いた。なぜなら二月に会ったときは全然日本語が喋れなかったからだ。私はその時,韓国語を勉強しておくべきだったと後悔した。交流会で彼女は司会をやり,代表挨拶もしていてとても立派だった。いよいよペンパルとの自由行動だ。私の英語は通じるのだろうかと心配していたらスービンも一緒に行動するということで,難しいことはすべて通訳してくれた。コエックスに行くまでのバスの中で私はプレゼントとメッセージアルバムを渡した。彼女は宝物にすると言ってくれて本当に嬉しかった。コエックスはお揃いのプレゼントを買ってくれ,ゲームセンターではカラオケで歌いプリクラを撮って楽しんだ。しかし楽し時間はあっと言う間に過ぎていった。別れ際に私たちはメールアドレスを交換し,二十歳になったら再会することを約束した。
彼女もきっと西大門刑務所に行ったことがあると思う。それなのに私という一人の日本人と交流を続けてくれる,そして三年後,日本語を話せるようになって私に会いに来てくれると約束してくれた。私は研修旅行がただの旅行でなかったと思う一番の理由は彼女との交流が会ったからだと思う。私は三年後だけでなくずっとずっと彼女との交流を続けていきたいと心の底から願っている。