2020/03/03

ことばの贈り物 2020/03/03

昨日から校内に少しだけ生徒の声が聞こえる。というのも午前9時から午後4時の間で、生徒に教室内の私物を持ち帰ってもらうことと春休み期間の宿題を手渡す作業が残っていた。本来は3学期のテスト明けや終業式辺りに行う予定であったが、先行きが不透明なので、この時期に毎日1学年ずつで実施。

昨日月曜日が中学1年生、本日火曜日が中学2年生、明日の水曜日が中学3年生という順番で行っている。生徒たちの多くが9時あたりにやって来る。生徒たちが一堂に会することを避け、滞留時間を出来るだけ短時間にして、帰宅してもらうことにしているが、学校から離れがたい生徒の様子も見受けられる。

「どう?お家でどんなことをしているの?」そんな声かけをしてみると、「早く学校に来たい!」とか「本を読んでいます」とかといった声が聞かれる。すかさず昨日ご紹介した「モンテクリスト伯」の話を持ち出し、「頑張って挑戦してみよう。内容はひ・み・つ」と言ってお勧めした。

果たして中学1年生が読んでくれるかな?きっと本校の生徒ならやってくれるに違いない。中学2年生や3年生にも、また別の本を紹介しよう。せっかく与えられた時間なのだから、読書三昧。そんな時間の過ごし方もいいのではないか。生徒の後ろ姿を眺めながら、そんなことを感じた。