2020/03/23

ことばの贈り物 2020/03/23

本日は式辞の2日目。お付き合い願いたい。
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さて、卒業生のみなさん、あなたはこれからの自分の人生をどう想像していますか? 数年後には社会に巣立っている自分の姿が、今座っているその場所から、どのように見えていますか? 今はまだ、ぼんやり霞んでいるかもしれないけれど、自分がなりたい将来、自分はこうありたいという理想像が、心の中に必要です。

大学生活では、なりたい自分を見つけて、それに向かって突き進んでほしいと願います。その際大切なことは、あなた自身の「想像力」「イマジネーション」です。社会人として威風堂々と街を闊歩している自らのスーツ姿、初めてのお給料で、誰に何をプレゼントするのか?数年先の自分を想像してみてください。そして、そのための努力を重ねてください。

私たちは、現実が自分の思い通りにならないという難しさをいくつも経験してきました。努力を継続すること、重力に逆らうような生き方がしんどいこと、辛いことだということもよく分かっています。出来れば、楽をしておいしいところだけをかすめ取ることが出来ないかなって、誘惑にも駆られるけれど、その結果が思わしくないということも随分経験してきました。

私たちはすでに「分かっている」ということと「出来ている」ということが、全然違う世界に属するんだということをいろんな場面で経験してきました。分かったつもりでいたけれど、「結果」が伴わなかったという経験をしました。「出来る」状態になるには、数限りない繰り返しが必要で、常に集中力と継続力を持ってトレーニングしないと「出来る」ようにはならないということも、もうすでに分かっているのです。

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本日はここまで。また明日。