2020/04/09

ことばの贈り物 2020/04/09

始業式の訓話の2日目である。お付き合い願いたい。
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逆に、強制されなければなかなか出来ない人は、この期間、知らず知らずのうちに、抑制とは程遠い生活をしてしまいました。無意識の中で時間だけが流れていきました。重力に逆らうこと、自分に負荷をかけることから逃げてしまいました。

もし仮に、ここまでの時間を無為に過ごした人がいたとすれば、やはり大いなる反省が望まれます。これからAIが人間の仕事を代行する時代が到来する中で、皆さんに求められる能力は「主体的な行動」だからです。

さて、以前皆さんに「当たり前」の反対を意味する言葉は何だと思いますか?という質問を投げかけたことがあるかと思いますが、覚えていますか?「当たり前」「当然である」という言葉の反対の意味を持つ言葉です。それは、「ありがとう」と考えられるのではないか?とお話しました。

「ありがとう」とは古語で「有難し」すなわち、めったに起こらない現象という意味が元々の語源だからです。めったに起こらないことが奇蹟的に起こった時、人はその現象に対して「有難い!」と言って手を合わせる。神仏に感謝の念を唱える瞬間に口から出てくる言葉、それがそもそもの「ありがとう」の語源であります。ですから、常日頃起こっている現象である「当たり前」が、その反対語と考えられるわけですが、今回のコロナ騒動が、皆さんに大きな環境変化をもたらしました。

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本日はここまで。また明日。