2020/07/24

ことばの贈り物 2020/07/24

本日はスポーツの日。本来ならオリンピックムード一色になっているはずだが、来年まで延期。さて今後どうなるかは誰にも分からない。本日は高1保護者への講話のご紹介最終回である。お付き合い願いたい。
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自分の将来に関して考えていない高校1年生はひとりもいません。みんなぼんやりと自分の将来を思い浮かべ、そこにたどり着くにはどうすればいいのか?現実とのギャップを知りながらも、どこかでぼんやりと将来を見ているわけです。大人から見れば、何を寝ぼけたことをと思うかもしれませんが、子どもは、自分なりのカッコいい理想をみんな持っています。
 
ただ、そこに到達するには、重力に逆らうタフなトレーニングの継続が必要です。そこに思春期特有の甘えが顔を覗かせ、結果が伴わないことにいら立ちを感じている。自分の理想なんて、誰かに話してもバカにされるだけだから話さない。多くの高校1年生が同じような気持ちで悶々とした日々を過ごしております。しかしながら、自分に厳しくって、大人でもなかなか難しいですよね。
 
大学受験という壁は、子どもの成長に欠くべからざる試練だと思います。ここで成功するに越したことはありませんが、失敗しても私はいいと思います。大切なことは、自分の人生に責任を持つこと。自分の生き方に責任を持って、自分の脚で自分の人生を歩んでいくという態度を確立することです。自分に責任を持つということです。
 
残念ながら子どもは親の願い通りには育ちません。皆さんだって親の願い通り育っている人は少ないんじゃないですか?つまり、いかに子どもをひとりの青年として自立させるか。ここに我々教員が生徒と向き合いながら、共に考えていく教育の使命があると考えます。
 
お子様の自立に向けての3年間。決して順風満帆とばかりには参りません。私たちは保護者の皆様と共に、子どもたちと歩んでまいります。どうかこれからも本校の教育方針にご理解とご支援賜りますよう、改めましてお願い申し上げます。
 
私の話は以上です。

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これにて終了である。子育てに正解はないだろうけど、子どもの感性はとても鋭い。いつも彼らから、私たち大人の本気度が試されているように思う。自戒自戒である。