2020/08/03

ことばの贈り物 2020/08/03

高3生保護者対象の進路説明会。その冒頭のご挨拶のご紹介の最終回である。昨日も申し上げたが、進路実現を生徒の主体性の涵養の場として位置付けたい。この姿勢は本校が開校以来脈々と受け継いでいる伝統である。お付き合い願いたい。
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それでも、自分でその進路を決めたのなら、自分で軌道修正を掛けることが出来ます。なぜなら、それは自分で選択した進路なのですから。しかし、もし仮に、周囲が敷いたレールに乗って、あとで間違ったかもしれないと思っても、その時に自分で修正する姿勢は生まれませんし、もう一度やり直そうという決断もなかなか難しいものです。
 
また誰かがきっと尻拭いをしてくれる。誰かが次の進路も決めてくれる。そんな他力本願の態度を、この大学受験の学びの場で身に付けさせることこそが、最も避けるべき指導だと考えますが、いかがでしょうか。
 
人生は大学の進路実現だけが全てではありません。もちろん結果は大事でしょうが、どうかそこに至るプロセスも大切にお考え下さい。その意味で、お子さんとよく話し合って、最後はご本人の意思を尊重する。そんな進路実現をおひとりおひとりのお子様が目指されることを望んでおります。
 
我々教員も、生徒の進路選択に関しましては丁寧に話し合いますし、トコトンお付き合いさせてもらいます。どうか生涯でたった一度の大学入試の機会を、お子様の自立の場として、ご家庭におかれましても意識下されば幸いです。私の話は以上です。
 
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本日はここまで。お付き合い願い感謝申し上げる。