2020/10/08

ことばの贈り物 2020/10/08

各地の説明会で本校の目指す教育像に関してお話している。そのことを本日はお知らせしたい。

本校はこの春、現役国公立大学に81名の合格を実現させた。もちろんこの数字が自慢できるものだという認識を持っているわけではない。この数字はあくまで、泉ヶ丘の発展に向けた通過点に過ぎない。

本校に赴任して3年。「進学指導特色校」として大阪南部地域にしっかり根ざした学校を創り上げるべく、様々な改善に努めてきた。本校の目指す大きな特色は、ある程度生徒の自主自律に委ねる部分を持っているという点ではなかろうか。もちろん校則はあるし、それを順守することは当然である。

だが、最終的な進路決定は、本人の意思を最大限尊重した中で、実現させたいという方向性は、開校以来変わっていないと思う。その意味では、昔ながらの伝統的な進学指導特色校と同質の流れをくむ。

しかしながら、その中でも創造性や革新性といった時代の変化に対応できる教育内容の改編を進めている。国際英語コースもそのひとつだし、アクティブラーニングやICT活用状況もここ1・2年で大きく様変わりした。

先生方の世代交代も少しずつ進行し、若い先生方のエネルギッシュな情熱が生徒に注ぎ込まれている。進路指導部、国際教養部、生徒会活動といった組織が、その成果を少しずつ実現しつつある。

なかなか本校の特色を一言では言い表せないが、目まぐるしい時代の変化の中で、不易流行を慎重に見極め、変えるべきところは大胆に変えていく。「すべては子どもたちの成長のために」。そのためのダイナミズムを、これからも大切にしたいと考えている。