2020/10/20

ことばの贈り物 2020/10/20

連載がしばらく続く。「ユーチューバー」の実態を詳しくは知らないが、決して甘いものではないのは確か。ではお送りしたい。
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ところで、中学生の男子生徒に調査した将来なりたい職業のベスト3が先日何かで発表されていました。さて、なりたい職業のベスト3は何だと思いますか?実は第1位はユーチューバー、第2位eスポーツプレイヤー、第3位がゲームクリエイターだそうです。ちょっと私の時代とは様相を異にしておりますが、しかしながらおそらく、今の男子中学生の世相を広く反映しているのではないかと思います。
 
いつの時代もそうですが、人がまず夢に描くことは、「ハイリターン」に対する期待。ハイリターンが期待できる将来に、自分の身を置きたいと考えるのは、昔も今もあまり変わることにない将来展望だと思いますがいかがでしょうか?
 
では、この「ハイリターン」の果実にありつける可能性はいったいどれくらいの確率か。一般的に申しますと倍率10000倍程度かと思います。つまりそれを目指した人10000人の中で、わずか1人がこのハイリターンを手にすることが出来る。しかもこの「超ハイリターン」には強烈な「ハードワーク」が付いてきますから、それくらいの見返りは当然なのかもしれません。
 
まあ、10000倍という数字はともかく、高校入試の倍率はどれくらいかご存知でしょうか?2.0倍に到達すればニュースになるくらいですよね。大学入試においても5倍前後が一般的ではないかと思います。そう考えますと、中学生の考える「ハイリターン」の実現には、とてつもない情熱とそれに掛ける準備時間が必要だということはお分かりかと思います。
 
いずれにせよ、私が申し上げたいことはおそらくユーチューバーになって稼ぐよりも、しっかりとしたキャリアを積み重ねていく方が、30歳の出口の部分では、確実なのではないか。決して夢を追うナと言っているわけではありませんが、30歳の出口に向けたしっかりとした戦略を立てることが大切だと思います。それを申し上げたいわけです。
 
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本日はここまで。明日も続く。