2020/10/22

ことばの贈り物 2020/10/22

いよいよ本日最終回。ここまで長々とお付き合い願っている。
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次にあなた自身の「自らの特性」を考えましょう。「特性」とは、個人に備わる能力とでもいいましょうか、体格が優れているとか手先が器用だとか記憶力に優れているといったことです。しかしながら、人より優れているということも後から分かってくることもあります。あまり最初から決めつけてしまうと、後々しんどくなることもありますね。
 
最後は「運」です。「運」とは人との出会いを通じた人生の新たな転換のようなものです。どんな人と出会うか、あるいはどんな本(故人)と出会うか。実は誰でもそういった人とは出会っているのですが、自分にそれだけの備えや準備、課題意識が不足していれば、実際は出会っていても出会えることにはなりません。そのような「邂逅」を、自分の人生を切り開く「運」ということで表現しました。
 
長々とお話しいたしましたが、中学生の皆様には少し難しいところもあったかと思います。私が申し上げたいことは、30代の出口で「経済的自立」「精神的自立」を果たすために、この15歳の「高校入試」をどう捉えればいいか、ということでしたが、「そんなの分からない」という人が大多数でしょうね。
 
本日お話した中で、少しでも分かることがあれば、そこから少しずつ理解を深めて下さればと思います。とりとめのない話でしたが、皆さんへのエールとなったかどうか、少し疑わしい部分もありましたが、これで私のご挨拶といたします。ご清聴、ありがとうございました。
 
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最後までお付き合い下さりありがとう。明日からはまた別の話を送りしたい。
 
最後に「論語」の一説を。吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)ふ。
七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰(こ)えず。

私も、もっと聞く耳を持たねばね(汗) 自戒自戒。