2021/02/07

ことばの贈り物 2021/02/07

休日のひと時をいかがお過ごしか。本日は昨日に引き続き「中学受験」の「メリット」に関してお話したい。お付き合い願いたい。
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Q:中学受験をする上でのメリットはどんなところにありますか?
 
A:これも5つほど考えられる。
 
まず、多くの人が中学受験のための塾に通いながら、学力向上を目指す。そのプロセスにおいて、小さな失敗や成功を体験する。努力しなければ、結果は得られないのだという当然の帰結を、受験を通じて叩き込まれていく。そのためにどうすればいいのかといった「忍耐力」「継続力」「精神力」も中学受験を通じて養われるように思う。
 
二つ目として、中学に入学すれば多くの学校が「習熟度別クラス編成」となっている。つまり自分の理解段階に合った授業を受けることが出来る。公立の場合どうしても「落ちこぼれ」や「吹きこぼれ」が起こりやすいが、私立中学ではその範囲が狭められる。近しい価値観の生徒が集まっているとも言える。
 
三つめは、入学後、塾に行く必要がない。これはもちろん個人差があるし、全員が塾に行っていないとは言わない。しかしながら、先生に質問することが当たり前で、学校の勉強をしっかりしていれば、それで大学入試が賄える仕組みは整っている。早朝テストからひとつひとつの授業が全て大学受験を意識した内容となっている。
 
四つ目は、高校入試がないという点。15歳での受験がない分、大学入試に向けたカリキュラム編成が組まれているし、高校入試でしか必要としない単元に力点を置く必要がない。大学受験に向けた効率的なカリキュラム編成がなされている。
 
五つ目として、授業時間数が公立中学に比べて圧倒的に多い。したがって授業の進度も早く、大学入試までに必要な範囲の修得がより早く出来る面でも有利である。さらに、私立中学は、そのほとんどの先生方が大学受験の指導経験を持っておられる。そのため、高校生は言うまでもなく、中学生を教えるに当たっても、大学受験指導という観点から逆算した指導が出来るという点も大きなメリットだといえる。
 
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本日はここまで。