2021/02/20

ことばの贈り物 2021/02/20

週末を迎える。週半ばから襲ってきた爆発的な寒さは幾分か和らいできた。高校生は来週月曜日から、中学生は水曜日から学年末テストが始まる。寒いけれど、やらなきゃならない試練に生徒たちは立ち向かっている。もちろん高校3年生の大学入試は断続的に続いている。

さて、本日は午前中、新高校1年生の6年コース生の保護者を対象として「入学前のガイダンス」が開催された。「生徒指導部」の方針、「進路指導部」の考え方、「高校部」全般の取り組みが話され、最後に私も少し話させてもらった。以下、私の話を実況中継風にお届けしたい。
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先日、中学3年生のあるクラスに授業に行かせてもらいました。代行の授業でしたので、生徒たちに「校長先生への質問」ということで、質問を自由に書いてもらいました。その中で、「校長先生の夢は何ですか?」という質問が複数ありました。
 
今、私がこうして保護者の皆様を前に、自分の「夢」を臆面もなくお話することは、とても気恥ずかしいことなのですが、それを語らなければ次に進めませんので、あえて申し上げます。私の夢は「この泉ヶ丘校をもっともっとより良い学校にすること」です。そう子どもたちに応えました。すると、子どもたちはどこか安心したような、どこか納得顔になって、私を見つめ返してくれました。
 
さて今、同じ質問をお子さまから、保護者の皆様に向けられた時、皆様は何とお答えされますか?皆様が持たれている「夢」をお子様に語られることは大切なことかと思います。もちろんなかなか夢を持つということは、改まって考えないと難しいことかもしれません。
 
その際、「あなたが幸せになることが、私の夢なのよ」って、もしお応えになられたら、お子さまはどう思われるでしょうか。もちろん、「そうなんだ」って素直に受け取られる方もおられるでしょうが、思春期に入って少し反抗期に差し掛かったお子様なら……。
 
その保護者からの無限大の「期待感」に、たまらない重荷を感じて、逃げ出してしまいたくなるような気持ちになるお子様もいるかもしれません。少なくとも私はそう感じてしまいます。素直じゃないのかもしれません(涙)。
 
ここで、はっきり言えることは、「夢」を持っていない大人から、いくら将来の「夢」を持てといわれても、子どもは納得できないということです。
 
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本日はここまで。続きはまた明日。