2021/03/04

ことばの贈り物 2021/03/04

昨日開催した中学入試報告会。大変多くの保護者のご来校に恐悦至極に感じ入った。熱心な保護者の皆様を前に、私も30分程度お話した。

塾で一生懸命勉強されているのだろうか。学習面に関するご質問が多かった。居残っての学習指導に関するご質問もあった。もちろん生徒の分からないところに対応するのは、教員の大きな勤め。早朝テストや確認テスト等で点数が思うように取れなかった場合、居残り補講はあるのか?気になるところである。以下、それに対する回答である。
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子どもたちにとって、学校とは、学びの場であると同時に生活の場でもある。学校という社会インフラの重要性を今回のコロナは、私たちに痛いほど突き付けてきた。「生徒に対する居残り補講」が繰り返されるとどうなるか。生徒は一種の懲罰のような気持ちを抱くようになる。

毎日毎日居残りをさせられて、やがて子どもは学校という生活の場から遠ざかろうとする。学校は楽しくなければならない。勉強がどうでもいいなどと申し上げているわけではない。学校の授業が難しくなれば、塾に行く人もいるだろう。だけど、泉ヶ丘のシステムは、大学受験に向けて校内で自己完結できるシステムが整っている。

しっかり、学校の授業を聞いて、復習や提出物や課題を抜かりなくやれば、それほど無理難題を突き付けているわけではない。むしろ、生活習慣が乱れ、息抜きのはずの携帯が、いつしか家庭生活の主流になって時間を使う。こういった子どもの生活管理の方がとても重要である。

泉ヶ丘にチャレンジして下さることは大変ありがたい。だけど、しっかり泉ヶ丘の実態を掴み、ご家庭の教育方針と合っているかどうかのご確認を願いたい。なぜなら、学校は今後6年間の子どもたちの生活の場であるからだ。

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そんな話をした。