2021/05/28

ことばの贈り物 2021/05/28

梅雨の晴れ間。爽やかな風が流れている。中間テストの返却も終わり、修正すべき点の着手がどれくらい進んだのか。やり直しはその場で行う。その際、その事実を客観視する冷静な視点が求められる。これは何も、子どもだけのことではない。
 
PDCAサイクルで最も大切なことは、Cに基づくA。つまり結果に対する修正力。大人の社会でもこの原則は不動である。(PとDがしっかりしていれば、その分CとAは軽量化される。)
 
学力においても、結果が思わしくない時ほど、その事実と向き合い、修正することが求められるわけであるが、これはあまり愉快なことではない。出来れば早く忘れ去りたい。そこに「目的」に裏付けられた「目標」が明確に存在すれば、修正点や失敗は宝箱になるはずなのだが……。
 
原理原則が分からなかったとしても、自然にそういった行動が出来ている子どもたちもたくさんいる。その時の行動規範の多くが、仲間たちからの刺激と学びである。互いが高め合える連帯感。いかに本人に当事者意識を醸成させるか。指導者の知恵とエネルギーもそこに注力されている。