2022/04/29

ファンのご期待に応えるために

さて、先日「PTAとは何ぞや?」という命題に対し、私は本校の「応援団・ファンクラブ」であってほしいと希望的観測をお話しした。皆様が我々のファンであってもらうには、我々自身がファンの皆様のお子様に対して、最大限のパフォーマンスをご提供することが求められる。

連戦連敗であってもそれを温かく見守って下さる「ファン」の方もおられよう。しかし、私学において、そんな甘えは決して許されまい。では、「いい学校」とはいかなる学校なのか?皆さんにファンでいてもらえる学校とは、どんな学校なのか。

学校選びの要諦は「どんな進路実績が期待できるか」という部分と「どんな学校生活が実現されるのか」だと常々申し上げている。この2つは学校選びの鉄板だと思う。

しかしながら、「どんな進路実績が期待できるか」という大学進路実績と入学時偏差値とは強い相関がある。より高い偏差値帯の学校を目指す心理はここにある。そして、偏差値という数値で計られる部分が、エビデンスとして確かなものと映る。

もう一方で、学校選びの要諦に「どのような学校生活が実現されるのか」といった6年間なり3年間なりの学びのストーリー、期待値がある。その中で、私が重視するのは、子どもたちの毎日の生活で繰り広げられる「ワクワク感・ウキウキ感」といった躍動感。

学校がレジャーランドであればいいなどと言っているのではない。座学を中心とした授業が何よりも重要。でもそこにも出来得る限り工夫を凝らした「ワクワク感」が求められる。

私が最も大切にしたいのは、学校という生もの、生き物が常に新鮮で、そこにワクワク感が潜んでいる。その中で、子どもたちが生き生きと過ごしている。決して白けることなく、ど真ん中を歩こうとしている。

そんな学校の仕組みづくりにこだわる。すべてがすべてうまくいくわけではないが、そういった地道な活動の先に、保護者の皆様のご理解があり、ファンとなっていただけるのではないか。そんな希望を抱きながら、学校の舵取りをさせてもらっている。

我々は常に新鮮な気持ちを持ち続けたチャレンジャーでなければならない。チャレンジはチェンジである。そういったかけがえのない時間を、保護者の方と共に歩むことが出来ればと考えているが、いかがだろうか。