2022/06/29

教育実習生からの質問に答えます 2

昨日に続き、実習生からの質問に答えようと思う。お付き合い願いたい。
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本日最初のご質問です。「生徒に対して『おまえ』などリスペクトのない言動、教師と生徒の上下関係は必要ですか?」というもの。

あらゆる人間関係の原点になるのは「信頼関係」です。この人なら信頼できるという対象の指導者から、仮に「おまえ」呼ばわりされたとき、そこに感情的な抵抗感は薄いように思います(もちろんその指導者の価値観によります。因みにボクは「おまえ」という言い方はしません。)信頼関係が構築されていない中での人間関係はとても危うく、一つ間違えば「パワハラ」となります。大切なのは距離感、間合いではないでしょうか。(格闘技の世界では間合いがすべてだと言われていますが、)生きていく上での他者との距離感。近づきすぎてもいけないし、遠ざけてもいけないし。私にも仕事の場面で、様々な距離感を意識しながら人と接しています。教師と生徒の上下関係に関して、私は信頼関係が結ばれている中での上下関係は素晴らしいと思いますが、いかがでしょうか。因みに信頼関係構築の第一歩は、自分が相手を信頼するところから、イヤ、それより以前に、まずは挨拶をするところから始まるように思います。

次に、「生徒の自主性を養うために、教師個人が出来ることは何だと思いますか?」というご質問です。

あなた自身は、どうなのでしょうか?どのようにして主体性のある生き方というものを、自分自身で見つけ出したのでしょうか?自分自身に主体的な人生の選択という姿勢と迫力がなければ、他者の指導は難しいように思います。な~ンとなく、人さんの引いたレールの上を歩いているだけじゃあ、指導者として、学習者を導くことは難しいように思います。自分の人生に、どれくらいの挫折経験や敗北感を味わったことがあるのでしょうか?主体的に生きるということを指導するには、主体的に生きている指導者でなければ、指導は出来ないと考えます。自分の人生観から、指導は始まるように思います。まずはあなた自身の主体性を点検するところから始めてはいかがでしょうか?

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まだまだたくさんのご質問を頂戴したが、またの機会としましょう。お付き合いありがとう!