2022/08/29

旧友Mとの想い出 2

新たな1週間である。夏の小旅行レポート2日目である。お付き合い願いたい。
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その後2学期のゼミ発表も、教授からの覚えめでたく、いい点数をもらえた。もちろんほとんどMに頼りっぱなしだったことに違いない。Mよ、ありがとう!彼は、将来研究者になれるくらいのたいへん優秀な学生だった。

あとは、4回生の頃、バンド活動のベーシストとして、Mと一緒にライブをした。確かそれは、私のバンド活動の「卒業ライブ」。ベーシストとして急遽、彼に参加してもらい、大成功であった。

その後、彼は研究者の道を歩まず、長野県の高校教諭として教鞭をとりながら、バスケットボール部の顧問をしていた。お互い忙しくして、毎年冬の頼りとして、彼は義理堅く「信州りんご」を贈って来てくれていた。返礼に私は、彼の大好きな灘の酒を贈っていた。

ちょうど、今から25年ほど前だろうか。仕事で大きなスランプにあった私は、夏の休暇に、ひとりぶらりと上田駅に降り立った。ふとMに会いたかったけど、わざわざ前もって連絡するといった身構えたものは避けたかった。

でも彼には会いたかった。昼頃、駅前に着いた私は彼の自宅に連絡してみた。でも、繋がらなかった。当たり前だ。お盆休みに、家にいるはずもない。仕方なく、ひとり別所温泉に行って、帰りの夜行バスの予約をして帰ることに決めた。