2023/02/17

合格した生徒への声掛け

喜びの声を届けてくれた高3生と話した。自分の哲学として4つのことを伝えた。その中で最も伝えたかったことを、ひとつだけ実況風景風に、お届けしたい。
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「どう?合格の結果を見て、周りの人たちの反応は?」
「みんな喜んでくれました。父は、合格しなければ卒業式には行かない!と宣言していましたが、結果を見て、行くぞ!と気合を入れ直していました(笑)」
「よかったね。まあ、今はゆっくり合格の余韻に浸ればいいと思うよ。この入試を通じて、あなたは生まれて初めて、身近な家族やお世話になった周りの人に『感動』『感謝』『希望』を与えたのだよ」
「???」
「この合格で、悲しんだ人はいないでしょ?つまり、あなたはこの合格で、自分の周りの人に『幸せ』『希望』を提供できたのですよ。これは凄いことですよ。」
「……」
「でもね、振り返ってごらん。ここに至るまで、あなたは苦しんだり、悩んだり、しんどい思いをしたり……したでしょ?」
「……ハイ……」
「つまり、誰かを笑顔にするには、その分、自分には大きな苦しみやしんどさが、圧(の)し掛かって来るんですよ。それを乗り越えてこそ、初めて誰かを笑顔にできるんです。」
「……」
「ここに、人が生きる本質的な意味が隠されているように思うよ。つまり、生きる目的は、誰かを幸せにするためにあるんですよ。それが自分の幸せにもつながるんですよ。家族や仲間、お世話になった人への感謝。それを今回あなたは味わえた。これからも、また新たな目標を見つけて、誰かの喜ぶ姿をイメージしながら、真面目に生きて下さい。でも、失敗しても、全然かまわないからね!」

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そんな言葉で送り出した。