2023/03/17

「月刊私塾界」掲載記事をご紹介したい 2

本日、中学・高等学校の卒業式が挙行された。マスク規制が緩和された中、多くの保護者の皆様がお越しになった。その模様はまた後日お届けしたい。本日は昨日の続きをお送りする。
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本校の取り組み
そのために本校が重点的に取り入れたこと。ひとつは、海外語学研修の充実とそれに伴う担任を任せられるネイティブ教員の複数名登用。グローバル教育の推進を目的に「国際教養部」という新たな組織体の編成も実施した。二つ目として、自らの考えとチームワークを学ぶ場としての「探究学習」の開設。正解が見当たらない中で、対話を通じ、妥当な結論を論理的に導く経験。中学3年生の卒業発表会で、その成果が試される。

学校教育の可能性
混迷の時代を生き抜くための人材の育成。学校現場では、挑戦する場面をより多く準備することに尽きると思う。失敗しても次に進めるという安心感、信頼感を子どもたちに与えること。そして何より、自らの魂に問いかけ、自らの意思で決断する機会を数多く設けること。別言すれば、自ら考え抜く経験だと思う。大学入試も海外留学も読書も学級活動やクラブ活動も、全てこの文脈に含まれる。そして、敢えて言わせてもらえれば、それを阻害する要因は、行政でもなく、学校でもない。子どもの成長を強く望むがあまり、失敗を回避させたいとする「親心」。それが子どもの挑戦機会を奪うこともあるのではないか。こうした「転ばぬ先の杖」の不確かさを説いて回る日々である。

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以上である。お付き合いに感謝である。