2023/04/23

新入生オリエンテーションでのご挨拶です 2

お休みのひと時である。本日も昨日に続き、先日実施された「新入生オリエンテーション」での保護者へのご挨拶である。お付き合い願いたい。
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しかしながら、ここで保護者の皆さんにはご注意が必要です。保護者の皆さんは、お子さんが他者との比較の中でどのような立ち位置になっているのか。将来どのような進路の可能性があるのかという現実を、しっかり把握しておかなければならないということです。そこをスルーしてはいけません。保護者の皆様は、他者との比較で示されたお子様の立ち位置に無関心であってはならないということです。

そういった現在のお子様の立ち位置を知った上で、お子さまに対して他者比較をしないといった姿勢を貫く。この保護者の二重構造とでも言えばいいのでしょうか、その態度が必要かと思います。お子様は、自分の進路に関して誰しも悩みます。早速この秋には文系か理系かの選択が迫られます。

その他にも、国公立大か私大か。下宿は出来るのか、出来ないのか。経済的余裕はいかほどか。決して自分ひとりで解決できない課題に直面します。お子様から相談されたら、シメタもんです。その際「どうしよう?」「何をすればいいのかな?」といったことを一緒に考える、悩む。

保護者の皆様は、お子さまの悩みに安易に解決策を指し示さない方がいいかと思います。あくまでも、一緒に悩み、一緒に考える。そして、お子さんのより主体的な行動と判断を待つということです。お子さんが主体的に動いたなら、その時はいろんな手を差し伸べられてもいいかなと思います。

伴走者である我々が、自走する人間をいかに創り出すのか。そのためには、お子さまに失敗があるかもしれませんが、自分で決めたのならそれを尊びましょう。保護者の皆様は、他者との比較を口にせず、だけどもお子さんの立ち位置はしっかり掴む。少しストレスも溜まるかもしれませんが、それが「お子様を信じる」ということだと思いますが、いかがでしょうか。

私が「18歳広場」で大切にしたいことは、お子さんの主体的行動、自走する人間の育成です。それは、自分の人生を自分で決めるという自由の獲得でもあります。そこに向けて保護者の皆様とも共に伴走できればと思います。私の話は以上です。

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お付き合いに感謝である。