挑戦が可能性を変える ~トビタテ!留学JAPANで学んだスポーツ医療の現場~
私は今回、文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」という制度を利用して、アメリカでアスレチックトレーナーの実習をしてきました。 今回はその経験と、トビタテという制度について少しお話しします。
私は将来、スポーツに関わる人のケガを治し支えるスポーツドクターになりたいと思っています。 私自身、小学生の頃に怪我で手術をし、 スポーツを続けることができなくなった経験があります。 その後、中学生からバスケットボールを始めて、 改めて「スポーツができることのありがたさ」を強く感じました。 この経験から、 “ケガをした人が再び競技に戻れるよう支えられる医療がしたい” と考えるようになりました。
そう考えたとき、 スポーツ医療が発展しているアメリカで実習することは、 自分の将来に確実につながる挑戦だと思い、トビタテに応募しました。 スポーツの現場では、選手を支えるために“医師だけ”ではなく、いろいろな専門家が連携しています。 スポーツドクターは、ケガの診断や治療、復帰の判断を行う医師です。
一方で今回実習したアスレチックトレーナーという職業は選手の一番近くでケガの予防や応急処置、リハビリのサポートを担当します。 アメリカスポーツ現場ではアスレチックトレーナーは欠かせない存在となっています。 日本ではまだ数が少ない職業なので、 本場のアメリカの現場を見てきました。
実習では、大学スポーツの現場に入り、 アスレチックトレーナーの方々が実際に選手をケアする様子を見て学びました。 一番印象的だったのは、選手とアスレチックトレーナーの距離が近かったことです。 アメリカではアスレチックトレーナーが常に学校内にいるので選手とのコミニュケーションを沢山とることができ、信頼関係を深く築けることができます。
実習を通して私は、 医療は技術だけでなく、選手と向き合う姿勢が重要である ということを強く感じました。英語が通じないこともありましたが、 何度も挑戦するうちにコミュニケーションが取れるようになり、 「やってみればできる」 という感覚も身につきました。 この経験は、スポーツドクターを目指す自分にとって、 確かな自信になりました。
最後にトビタテについで少しお話ししたいと思います。トビタテ留学Japanとは、 自分のテーマで留学を設計できる文部科学省の制度です。 スポーツ、研究、語学、ボランティアなど内容は自由です。 また返済不要の奨学金制度として 渡航費・滞在費のサポートもあり、 本気で挑戦したい気持ちがあれば、誰にでもチャンスがあります。 そして何より、たくさんの仲間に出会えるのも大きな魅力です。
私は今回の留学で、 “世界に飛び出すことで自分の可能性が広がる” ということを実感しました。 もし今、 「やってみたいことがある」 「今より成長したい」 「将来がまだよくわからないけど、何か挑戦してみたい」 そんな気持ちが少しでもあるなら、 ぜひトビタテを知ってほしいです。 実際に、私の周りには 将来の進路が決まっていないまま参加した人もたくさんいました。 それでも海外に出ることで、世界の大きさも、自分の可能性も一気に変わります 一歩踏み出したい人は、ぜひ挑戦してみてください。




