2025.09.29

【校長通信】泉ヶ丘祭と合唱コンクールを終えて

先日、本校の泉ヶ丘祭、そして合唱コンクールが無事終了いたしました。ご来場くださった保護者の皆さま、地域の皆さま、そして準備や運営に力を尽くしてくださった先生方に、心より感謝申し上げます。
合唱コンクールでは、残念ながら1クラスがコロナによる学級閉鎖のため発表に参加できませんでした。コンクール終了後、私は控室で先生方に一言申し上げました。「発表に向けて一生懸命取り組んできたクラスが、実際に発表できなかったことは本当に残念です。同じようにそう感じている生徒もいるでしょうし、何より学びの場が一つ失われてしまったことが最も悔しいことです」。先生方もその思いを共有してくださいました。その結果、全員に発表の機会を与えたいという思いから、後日改めて全体での発表の場を設けることになりました。生徒たちにとって、この経験を最後まで完結できることは大きな意味があると感じています。
今回の合唱コンクールでは、中学3年生の発表は圧巻でしたが、どの学年も非常に高いレベルの演奏を披露してくれました。審査委員の先生からも「クラス単位でこれほど完成度の高い発表が揃うのは本当に素晴らしいこと」とのお言葉をいただき、年々合唱の質が向上していることを実感するとともに、これが本校の文化として根付き、次の世代へと継承されていることを強く感じました。
泉ヶ丘祭の舞台発表では、特に高校2年生が素晴らしい発表を披露してくれました。どのクラスも工夫を凝らし、自分たちが楽しむだけでなく、観客をも楽しませることを意識しており、大変印象的でした。高校1年生にとっても、来年度に向けた貴重な経験となったことと思います。

それぞれの思いが強いほど、クラスをまとめることは難しくなります。それでも生徒たちは意見を交わし、協力し、困難を乗り越えて素晴らしい発表を成し遂げました。その過程こそが、何よりの学びであり、仲間とともに創り上げた経験は大きな財産になると確信しています。

今回の経験を胸に、生徒たちがこれからも挑戦を続け、成長していくことを心より願っています。