2026.01.16

【校長通信】積み重ねた力を、いつも通りに ― 共通テスト前日 決起集会での校長講話

いよいよ明日から、共通テストが始まります。

ここにいる皆さん一人ひとりが、この日を目標に、長い時間をかけて努力を積み重ねてきました。

この一年、いや高校生活三年間を振り返ると、思うようにいかないことも多くあったでしょう。成績が伸び悩んだ時期、不安で眠れなかった夜もあったかもしれません。それでも皆さんは、逃げずにここまで来ました。明日からの二日間は、「新しいことに挑戦する日」ではありません。これまで自分が積み上げてきた力を、いつも通り発揮する日です。

ここからは、いくつか大切な確認とアドバイスを伝えます。

まず、受験票についてです。共通テストの受験票は、この二日間だけで役目を終えるものではありません。国公立大学の二次試験を受験する際には、各大学の受験票とともに、共通テストの受験票を必ず持参する必要があります。試験が終わったからといって、決して捨てたり、放ったらかしにしないでください。試験後は、クリアファイルなどに入れて、自宅で大切に保管しておきましょう。

次に、会場に着いたら必ず確認してほしいことです。トイレの場所は、一か所だけでなく、少し離れた場所も含めて複数確認しておいてください。休憩時間は短く、混雑して焦ってしまうことがあります。「ここしか知らない」という状態は、それだけで不安を増やします。事前に把握しておくだけで、心に余裕が生まれますよ。

また、服装についても大切なポイントです。寒さ対策ばかりを意識しがちですが、実際の試験会場は、暖房が効きすぎて暑く感じることも少なくありません。脱ぎ着できる服装、温度調節がしやすい服装で会場に向かってください。体の不快感は、集中力を確実に奪います。

昼食についても一言伝えておきます。「受験にカツ」ということで、お母さんがトンカツなどを用意してくださることがあるかもしれません。しかし、揚げ物であるトンカツは消化に時間がかかり、試験中に胃腸へ血液が集まることで、脳の働きが低下してしまう可能性があります。もし食べるのであれば、試験直前ではなく、試験が終わった後に「お疲れ様」という意味で食べる方が、よほど効果的です。試験当日の昼食は、消化の良い、あっさりとしたものを選ぶ方が安心でしょう。

そして、試験中に不安になったときは、ぜひこう考えてください。

「この問題は、全国の受験生が同じ条件で解いている」

「難しいと感じているのは、自分だけではない」

一問一問に一喜一憂せず、終わった科目の事は忘れて、目の前にある解ける問題を確実に取りにいくこと。それが、結果につながります。

 

最後に、皆さんに一番伝えたいことです。皆さんは、すでにやるべきことをやってきました。

明日は「頑張る日」ではなく、「落ち着いてやる日」です。深呼吸をして問題用紙を開き、いつもの授業や模試と同じように、淡々と取り組んでください。

私たち教職員は、ここまで来た皆さんを信じています。どうか自分自身を信じて、自信をもって会場へ向かってください。皆さんの健闘を、心から祈っています。