2025.12.26

【校長通信】「積み重ねてきた日々を信じて」― 2学期終業式 講話

皆さん、おはようございます。今日は2学期の終業式です。
まずは、自分たちがどのような日々を過ごしてきたのか、少し2学期を振り返ってみたいと思います。

最初に高校3年生の皆さんにお話をします。すでに進学先が決まっている人も居ると思いますが、多くの皆さんにとっては、ここから先がいよいよ本番です。共通テスト、私立大学の一般入試、そして国公立大学の二次試験と、入試はこれから本格化していきます。

正直、今は
「思うように成績が伸びない」
「本当に間に合うのだろうか」
「不安で仕方がない」
そんな気持ちを抱えている人も多いと思います。でも、そんな時こそ、これまで自分がやってきた事を振り返ってみてください。

皆さんの机の周りには、
これまで解いてきた計算用紙、
沢山書き込まれたノート、
積み重ねてきたプリント、
使い込んだ問題集があるはずです。

それらは、単なる紙の束ではありません。
皆さんが必死に取り組んできた、努力の軌跡そのものです。
不安になるのは、真剣に向き合ってきた証拠です。
これまで積み上げてきたものは、簡単には崩れません。
どうか自分を信じて、胸を張って、全力で入試に向かって準備をしてください。
私たち教職員も、最後の最後まで、皆さんを全力で後押しします。
食堂の自習室も、元旦以外は開けています。
一人で抱え込まず、学校を、仲間を、そして私たちを、遠慮なく使ってください。

高校2年生以下の皆さん、この2学期を振り返ると、本当に多くの行事に取り組んできました。
クラスやクラブが一丸となって取り組んだ、泉ヶ丘祭での舞台発表や模擬店は、どれも工夫と熱意にあふれ、観る人の心に強く残るものでした。
中学生の皆さんは、何度も何度も練習を重ね、本番に向けて試行錯誤を繰り返しながら合唱コンクールに臨みました。
その一つひとつの積み重ねが、当日の堂々とした歌声や表情につながっていたのだと思います。
仲間と支え合い、粘り強く取り組むなかで生まれた成果は、結果以上に価値のあるものです。
本当に、どの取り組みも「よくここまでやり切った」と胸を張って言える、素晴らしいものだったと心から感じています。

そして、4人~5人の仲間で互いを支え合いながら走り切ったクロスカントリー。途中、何度も心が折れそうになった場面もあったことでしょう。それでも皆さんは、仲間と共に声を掛け合いながら最後までゴールを目指しました。学校に戻ってから食べた「ぜんざい」は格別でしたね。

中1は地域の方々との交流と、清掃活動をしましたね。中2は自分の将来について考え調べ学習をおこなったうえで、実際に大学見学にも行きました。

行事では思うようにいかないこと、衝突したこと、苦しかったこともあったでしょう。でも、今あらためて振り返ってみてください。
その一つひとつの経験の中に、「前より少し成長した自分」「できなかったことができるようになった自分」が、きっと
見つかるはずです。 行事は終われば形としては残りませんが、そこで得た経験や力は、皆さんの中に確実に残っています。
学年や人によって目の前にある目標は違います。受験かもしれないし、次の行事かもしれない。部活動や日々の授業かもしれません。
しかし、一つだけ共通して言えることがあります。それは、日々のコツコツとした努力の積み重ねによってしか、目標は達成できないということです。
特別な才能や、一度の大きな成功ではなく、地味で、目立たない毎日の積み重ねこそが、皆さんを前に進めてくれます。
この冬休み、それぞれが次の目標に向かって、自分なりの一歩を踏み出してください。

そして3学期、また少し成長した皆さんに会えることを、楽しみにしています。