【校長通信】生徒たちにとって、価値ある時間を
8月15日、16日の2日間、大阪私立学校展が開催されました。多くの受験生・保護者の皆さまに本校のことを知っていただく機会となり、私自身にとっても、「泉ヶ丘校はどんな学校でありたいのか」を改めて考える機会となりました。
現在、少子化が進み、私立中学校・高等学校を取り巻く環境は、大きく変化しています。授業料無償化によって私学を選ぶご家庭が増える一方で、どの学校もそれぞれの教育の特色や強みを掲げています。
しかし、学校が「特色」を掲げていることだけで、その学校の教育の魅力が伝わるわけではありません。大切なのは、その学校が掲げている教育が、実際の学校生活の中でどのように実現されているのか。そして、その教育を受けた生徒たちが、学校生活を通してどのように成長していくのか、ということなのだと思います。
だからこそ、私たちがまず大切にしなければならないのは、今、泉ヶ丘校に通ってくれている生徒たちです。
一人ひとりが持っている夢や希望をできる限り実現できるように、私たち教職員が最善を尽くす。授業だけではなく、学校行事や部活動、探究活動、海外研修、大学との連携など、学校でしかできないさまざまな経験を積んでもらう。
そして、泉ヶ丘校での学校生活を終えて卒業するときに、
「この学校に来てよかった」
「この6年間があったから、今の自分がある」
と思ってもらえる。
そんな学校をつくることが、何よりも大切なのだと思っています。
もちろん、社会の変化を捉え、学校として変わっていくことも必要です。しかし、私学である以上、もっと長い時間軸で学校のことを考えていかなければならないとも思っています。
私が思うのは、泉ヶ丘校を卒業した生徒たちが、何年、何十年後かに家庭を持ったとき、
「自分が通った学校に、自分の子どもも通わせたい」
そう思ってもらえる学校であること。
それが、私学として目指すべき一つの姿なのではないでしょうか。
今回の私学展では、会場で何人かの卒業生が声をかけてくれました。
「前を通ったら母校だったので、懐かしくて寄ってみました」
そう言って、泉ヶ丘校のブースに立ち寄ってくれた卒業生たちです。
何気ない一言かもしれません。
しかし、卒業して何年も経った生徒が、たくさんの学校が並ぶ会場で母校を見つけ、「懐かしい」と思って足を止めてくれる。それは、学校にとって、とても嬉しいことです。
学校は、入学して卒業したら終わり、ではありません。
卒業生にとっても、学校は自分の青春の一部であり、人生の一部です。そして、卒業した生徒たちが「自分の母校」として誇りを持ってくれること。
いつか自分の子どもが進学する年齢になったときに、「自分が通ったこの学校で学ばせたい」と思ってくれること。
そんな学校であり続けることができれば、社会がどのように変化していったとしても、泉ヶ丘校はしっかりと歩み続けていけるのではないかと思います。
「選ばれる学校であること」。
そして、「入学してよかったと思ってもらえる学校であること」。
さらに、卒業してからも「自分の母校」として誇りに思ってもらえる学校であること。
そのために、まずは今、泉ヶ丘校で学んでいる生徒たちの学校生活を、かけがえのないものにしていきたいと思います。
「選ばれるための学校づくり」ではなく、「生徒たちにとって価値ある時間をつくること」。
その積み重ねの先に、泉ヶ丘校を選んでくださるご家庭が増えていく。
そんな学校でありたいと、改めて感じた二日間でした。



