2025.07.24

【校長通信】1学期終業式でのあいさつ

皆さん、おはようございます。
今日で1学期が終わります。4月に新しい学年が始まり、ここまでの数ヶ月、それぞれにとっていろいろな経験があったと思います。頑張れたこと、手応えを感じたこと。あるいは、うまくいかなかったこと。どんな出来事も、皆さんの「歩み」の一部です。
でも、もし「うまくいかなかったな」と感じていることがあるなら、そのままにしないことが大事です。どうしてうまくいかなかったのか?どうすればもっと良くできたのか?
まずは振り返って、しっかり考える。そして、自分の言葉で「言語化」してみてください。考えて、言葉にして、誰かに話してみる。たとえば家の人と話すのでもいいし、自分の中で「次はこうしてみよう」と目標を立てるのでもいい。そうした「原因と対策」を考える力は、これから社会に出てからも、きっと皆さんを支えてくれます。
さて、今日はもう一つ、「1.01の法則」という話を紹介します。
これは、「毎日1%の努力を重ねると、大きな差になる」という法則です。
たとえば、今日の自分を「1.00」とします。明日、ちょっとだけ頑張って「1.01」の自分になる。
「8月末まで、1.01を続けてみよう」と考えてくれたら、それだけで40日になります。たった1%の成長ですが、それを毎日続けると、40日後にはどうなるでしょう?
計算すると、「1.01」の40乗は約1.49――つまり、自分が約1.5倍に成長しているということです。逆に、「今日はまあいいか」とちょっとサボってしまう日を「0.99」とした場合。それが続くと、40日後には「0.99」の40乗で約0.67。今の3分の2の自分になってしまいます。
みなさんは、どちらの自分で、夏休み明けを迎えたいですか?1.5倍成長した自分か、縮んでしまった自分か。そしてこれは、1年単位で考えるとさらに大きな差になります。
「1.01」の365乗は約38、一方で「0.99」の365乗は0.03。なんと1270倍になるのです。
何でもいいんです。読書をする。クラブを頑張る。苦手なことにあえて取り組んでみる。あるいは、人に優しい言葉をかけることだって「1.01」です。
ぜひこの夏、自分なりの「1.01」を探してみてください。読書でも、運動でも、勉強でも、人への思いやりでもいい。「昨日よりちょっとだけ成長した自分」を、毎日重ねてみましょう。

そして最後に、高校3年生の皆さんへ。
皆さんにとって、この40日間は何よりも受験勉強に集中する時間になると思います。この地道な努力が、必ず皆さんの夢の実現につながります。どうか自分を信じて、やるべきことをコツコツと積み重ねてください。もし、つらくなったり、不安になったときは、ひとりで抱えずに、いつでも相談に来てください。一緒に考えて乗り越えていきましょう。

それでは、健康に気をつけて、充実した夏休みを過ごしてください。2学期、また元気な皆さんと会えるのを楽しみにしています。