中3・高1 薬物乱用防止教室
泉ヶ丘校では、7月7日(月)に中学3年生・高校1年生を対象とした「薬物乱用防止教室」を実施しました。今年度は、例年までの形式を刷新し、外部講師として「こんだ直人教育研究所」の近田直人先生をお招きし、ご講演いただきました。
講演では、薬物乱用とは「法律で定められたルールを守らずに薬物を使用すること」であり、私たちの身近な市販薬であっても、過剰に服用した場合には薬物乱用にあたることが強調されました。また、危険ドラッグや“危険なグミ”のように、成分をわずかに変えるだけで違法でなくなってしまう現状にも触れ、いわゆる“いたちごっこ”の危険性が語られました。
さらに、薬物乱用によって引き起こされる「依存」「中毒」「人格の変化」「社会的破綻」などの恐ろしさにも言及されました。それはやがて、自分自身をも家族や社会をも傷つける「犯罪」や「死」へとつながっていく道です。
近田先生は、「薬物乱用はユニバーサルスタジオのゲートに立つようなもの」と表現されました。一見、ワクワクするものに見えても、その先は苦しみと破滅しかありません。そして、そのゲートをくぐらないためには、日頃から「ルールやマナーを守る姿勢」が重要であると語られました。
ある薬物乱用者は「最初は自転車の二人乗り、次は遅刻、そうした“小さなルール違反”を繰り返すうちに、いつしか薬物の使用までも許容してしまった」そうです。その過程は決して他人事ではありません。
最後に、薬物乱用者からのメッセージが紹介されました。「薬物は一度手を出すと、一生もの(人生の前借)。興味本位の恐ろしさを知ってほしい。誰かに支配される自分がいた。脳が壊れていく。身近に親身になってくれる人を大切に。何より、自分を大切に。」
生徒一人ひとりが、自分自身の心と身体を大切にし、自らの意思で正しい判断ができるよう、今後も教育活動を通して支援を続けてまいります。