2025.06.10

ワンダーフォーゲル部 生駒山ハイク

ワンダーフォーゲル部は。6月例会として生駒山に登りました。今年度に入り、多くの新入部員が増えましたが、今回も総勢30名超の大所帯での登山となりました。

雨予報が続く中、この日曜日は奇跡的に曇り予報。ドイツからの留学生であるカーラが参加できる最後の機会ということもあって、ただただ実施できればと願っていました。迎えた例会当日、途中小雨に見舞われたものの、大きく天気が崩れることなく、最後まで登りきることができたのは本当に幸運でした。

目的地である生駒山は、大阪側にある逆断層の活動によって形成されました。そのため、大阪側は傾斜が急で、奈良側は傾斜が緩やかという特徴があります。今回は額田駅からのアプローチ。つまり、傾斜が急な大阪側から登山しました。登り始めは噴き出す汗と格闘しながら、次第に足取りも重くなっていきます。しかし、自然との触れ合いは登山の醍醐味。「クワガタがいた!」と興味津々に観察したり、曇天とはいえ眼下に広がる大阪平野を望んだりするうちに、徐々に高度を稼いでいきます。次第に涼しい風も吹き始め、気がつけば快適な山行となりました。

さて、生駒山といえば、アジサイの名所でもあります。時期が早いことは百も承知で、わずかな可能性にかけて途中立ち寄ることに。案の定、一面緑の景色でしたが、中には早咲きの花もいくつかあり、季節感を味わうことができました。

山頂に到着後、「最後の参加になるカーラに何かしてあげたい」という思いから、有志の部員が中心となって作成した色紙を渡しました。部員一同の思いが詰まったハイクオリティな色紙に、カーラも大変喜んでくれました。本当に心温まる瞬間でした。

その後、少し時間に余裕があったため、山頂にある生駒山上遊園地で自由時間を取りました。生駒山上遊園地は1929年に開園した歴史ある遊園地で、近年は昭和レトロな雰囲気を相まって、幅広い世代から人気を集めています。「大規模レジャー施設に慣れている生徒たちからしたら、少し物足りないのでは」と内心思っていましたが、心配も束の間。生徒たちは続々とチケットを買い求め、アトラクション待ちの列に。ウォータースライダーやお化け屋敷など、思い思いの遊具を満喫できたようです。

最後に、生駒聖天で知られる宝山寺に参拝し下山。雨脚が強まりそうな気配があったので、ケーブルカーを利用して生駒駅まで向かいました。

今回の例会では、初参加の部員も多い中、下級生がしんどいときには自然に上級生が声掛けをするなど、学年の垣根を越えて助け合う様子が見られ、上級生たちの成長を感じる瞬間もありました。今後も登山を通じて、周囲に目を配る大切さや、協調性を育んでいければと思います。

カーラ、色んなお話をしながら登山できたこと、本当に楽しい時間でした。また日本に来る機会がったら、また一緒に山へ行きましょう!10か月間お疲れさまでした!!