2025.10.18

【校長通信】体育大会講評~”自分ごと”として動く力~

先日、2日間にわたって体育大会を行いました。台風の影響で開催が心配されていましたが、何とか予定通り実施することができました。
初日の高校の体育大会の講評で、私は「自分のことだけでなく、みんなにとってどうすれば学校生活がより良くなるのかを考え、行動してほしい」という話をしました。
学校は、誰かが整えてくれる場所ではなく、みんなでつくっていく“社会”のようなものだということを伝えたかったのです。

その日の講評を終えたあと、片付けの時間になりました。本来は生徒たちが中心となって行うことになっていたのですが、私も残って一緒に椅子を運んでいました。すると、ある生徒が私のところに来て「先生、自分が運びます」と声をかけてくれたのです。講評を聞いて動いてくれたのかどうかは分かりません。でも、周りを見て「今、自分にできることは何か」を考え、自然に行動してくれていたことが本当に嬉しく感じました。

体育大会のような行事は、競技そのものだけでなく、準備や片付けも含めて「みんなでつくる」ものです。一人ひとりが自分の役割を見つけ、行動することで、行事も学校もどんどん良いものになっていきます。講評で伝えた思いを、早速こうして体現してくれた生徒の姿に、成長と頼もしさを感じました。