2026.06.24

光が見える!?コロイドの不思議に迫る化学実験

高校2年生の化学の授業で、「コロイド溶液の性質」に関する実験を行いました。 ライブ会場などで光の筋(光路)が見える現象は、空気中に存在する微粒子によるコロイドの性質によるものです。今回は、このような身近な現象の仕組みを理解することを目的に実験に取り組みました。 まずはコロイドの生成からスタートしました。試料を加熱したり、溶液を加えたりしてコロイドを作成し、それをセルロースチューブに入れて透析を行いました。透析後には外側の水溶液を調べ、イオンが移動していることを確認しました。これにより、コロイド粒子は透析膜を通らず、イオンは通過するという違いを理解することができました。 ここからはコロイドの性質についての観察です。 まず電気泳動の実験では、水酸化鉄(Ⅲ)のコロイドに電圧をかけ、粒子が移動する様子を観察しました。その結果、水酸化鉄(Ⅲ)のコロイド粒子が正に帯電していることを確認することができました。 さらに凝析の実験では、さまざまな電解質を加え、コロイドがどのように沈殿するかを比較しました。イオンの種類によって凝析の起こりやすさが異なることを確認し、凝析力の違いについて理解を深めました。 操作が多く、あわただしい実験でしたが、今回の実験を通して、目には見えない微粒子の性質が、私たちの身の回りの現象と深く関わっていることを実感することができました。