友人と協力し取り組んだ部活動。主体的に行動する楽しさを発見

小学6年の夏、校内見学で泉ヶ丘校を訪れました。その際、先輩たちが私に対して明るく挨拶してくれたことや、いきいきと部活動に励んでいる姿に惹かれ、ここで学びたいと思うようになりました。
入学後、どの部活動に入ろうか迷っていた私に友人が声をかけてくれたことがきっかけで、自然科学部に入部しました。活動の中で最も印象に残っているのは、文化祭での展示に向けて行った実験です。「どの洗剤が一番汚れを落とせるのか」というテーマを自分たちで決め、計画から実験まで主体的に取り組みました。結果は失敗に終わってしまいましたが、仲間と意見を出し合い、試行錯誤を重ねながら進める過程はとても楽しく、学びの多い経験となりました。
この活動を通して、自分から行動することの大切さ、そして仲間と協力しながら一つの成果をめざす難しさとやりがいを実感しました。実験自体は残念ながら失敗してしまったのですが、友人たちと意見を出し合い、試行錯誤しながら進める楽しさは今でも強く記憶に残っています。この経験を通して、主体的に取り組むことの重要性や、チームメイトと協力してひとつのことを成し遂げる難しさと面白さを学びました。
幼い自分を支えてくれた医師の姿に憧れ、夢に向かって挑み続ける
高校に進学してからは、医師になるという目標を胸に本格的に大学受験の準備を始めました。しかし、高校2年の1月に受けた模試では志望校合格に全く届きそうにない結果に。悔しさをバネに、「ここから変わろう」と心に決めました。長期休みには1日10時間机に向かうことを決め、それが生活リズムの中で当たり前になるまで続けました。また、なるべく早い時期から過去問に触れたり、毎回の模試で目標を立てたりと、自分なりの学習スタイルを確立。努力を積み重ねる日々は決して楽ではありませんでしたが、諦めずに挑み続けた結果、第一志望校に合格することができました。
幼い頃病弱だった私は、当時の主治医の先生に親身になって支えていただきました。その温かい姿が、私が医師を志す原点です。今度は私が、人に寄り添い、前を向く力を与えられる医者になりたい。失敗を恐れず挑戦し続ける精神を忘れずに、これからも努力を重ねていきます。

PROFILE
奥野 佳月
[6年コース 2025年卒業]
和歌山県立医科大学 医学部 医学科