2025年度

誇れる自分であり続けるため、好奇心を未来へとつなぐ。

佛﨑 秀神戸大学 システム情報学部

興味を出発点に、試行錯誤を重ねて作り上げたプログラム

高校生活で最も力を注いだのはコンピューター部での活動です。もともとプログラミングに興味があった私は、部の初期メンバーの一人として参加しました。活動の中で印象に残っているのは、登下校時に校内でバスの時刻を確認できるプログラムの開発です。

高校1年の夏、友人に誘われたことをきっかけに「自分たちで便利なものを作ろう」と挑戦を決意しました。制作を進める中では、タイムラグが発生したり、画面が突然固まったりと、思うように動かないことが多くありました。しかし、不具合が生じるたびに原因を調べて試行錯誤を重ね、修正を重ねるうちに、高校2年の夏にはようやく正確に動作するプログラムが完成。昇降口でモニターに表示し、バス通学の生徒たちに活用してもらえるようになりました。自分の作ったものが実際に誰かの役に立っている光景を見たときは、大きな達成感と喜びを感じました。

胸を張れる自分になろうと、苦しい時間も乗り越えた

プログラミングへの関心は、高校生活を通してAI(人工知能)への興味へと広がっていきました。AIを専門的に学べる大学への進学をめざし、受験勉強に励みました。泉ヶ丘校は、レベルに合わせて受けられる補習や、静かで集中できる自習室など、真剣に勉強に取り組める環境が整っています。先生方のサポートも手厚く、何度質問に行っても毎回丁寧に向き合ってくださるので、安心して学びを深めることができました。日々の努力に比例するように成績が伸びていくのを楽しみながら勉強を続け、念願の第一志望校に合格しました。

受験期を支えてくれたのは、こうした環境や先生方、そして共に励んだ友人たちの存在です。加えて、私にとって大きな支えとなったのは、尊敬する人の存在でした。心が折れそうなとき、その人に誇れる自分でありたいと自らを奮い立たせ、苦しい時期を乗り越えることができました。

後輩のみなさんにも、ぜひ「これだけは大切にしたい」と思えるものをひとつ持ってほしいと思います。それがきっと、くじけそうなときや落ち込んだときに、前へ進む力を与えてくれるはずです

佛﨑 秀
[3年コース 2025年卒業/堺市立三原台中学校出身]

神戸大学 システム情報学部