2021/02/06

ことばの贈り物 2021/02/06

週末を迎える。本日も午前中に小学校5年生を対象にした学校見学会を実施。その中で、私自身は、学校の説明よりも、保護者の皆様からの率直な声、質問にお答えする形での進行を心掛けた。本日はご質問とそれに対するわたし自身の回答をお送りしたい。
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Q:中学受験をする「メリット」「デメリット」に関してお話しください。
A:「デメリット」に関してはおおよそ5つ。
 
まずは費用がかかるということ。授業料だけではなく、交通費や制服代もかかる。教材費もおそらく公立中学よりも多いと思う。授業料が掛からないという観点から「教育大附属中」や「府立富田林中」を考える方もおられる。
 
二つ目は、地域コミュニティから離れることになるという点。私立中学の進学率が、小学6年生の10%未満と考えると、大多数が地域の公立中学に進学して、地域行事に参加する。その辺りが希薄になる可能性がある。
 
三つ目は、受験のための準備として、4年生辺りから塾に通わねばならない。それまで続けていたお稽古事やスポーツ活動はいったん中断せざるを得ない。塾に通うにもそれなりの費用が掛かるし、成績が出るたびに一喜一憂することになる。
 
四つ目は、その中学に入学したからといっても、そこからまた勉強しなければならない。もちろん受験勉強のような過酷さはないだろうけれど、入学することがゴールではなく、それはスタートであるという現実が中学生活にも待っているという点。
 
最後に、これは、メリットといえる部分かもしれないけれど、土曜日にも授業があるという点。したがって、クラブ活動やお稽古事には制限が加わることもある。しっかりとしたタイムマネジメントが求められる。

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以上の5つを敢えて、「デメリット」としてご紹介したい。明日は「メリット」についてご紹介したい。