2021/02/26

ことばの贈り物 2021/02/26

昨日の続きをお送りしたい。
-------------------------------------------------------------------------------------------

日本の教育は、世界レベルでは高水準に属する。ただし、子どもたちの自己肯定感が極めて低いのも特色。少しの失敗にも悲観的な機運が漂い、自分を肯定することがなかなかできない子どもたち。それはどこに起因するのか。

昨日も申し上げたが、見えないもの、分からない世界にビビってしまい、必死で解を探そうとするあまり、自分が見失われてしまっているのではないか。失敗しても構わない。そういった環境が必要である。

そう考えると、子どもを取り巻く「保護者」や「指導者」といった人生の先輩が、もっと子どものチャレンジを後押しし、失敗を温かく迎え入れられるような視座を持つべきである。この辺りの「あそび」とでも言おうか、「のりしろ」がないと子どもたちは息詰まってしまう。不登校が増えている原因のひとつに、この辺りも関係するかもしれない。

21世紀型の教育というのは、これまでの知識偏重を改め、自立した人間にどう育てていくのか。そのために学校教育はどうあるべきか。その問題提起を行っている。国公立大学の入試の30%が推薦入試で決められていくことも、知識偏重を改める変革のひとつである。今後の中学校や高等学校のチャレンジに期待したい。

-------------------------------------------------------------------------------------------
そんなお話であった。2021年度より泉ヶ丘も中学校の新教育指導要領に基づくシステム改変を準備している。今後の本校の学校改革にもご期待願いたい。本日はここまで。