2021/06/07

ことばの贈り物 2021/06/07

新たな1週間が始まる。今週より3週間の予定で教育実習生がやってきた。本校を卒業した10名ほどの卒業生。恩師との再会を懐かしむ間もなく、毎時間の実習に挑んでいる。お昼休みを利用して、実習生に講話した。
 
論語にある30にして立ち(而立)、40にして惑わず(不惑)、50にして天命を知り(知命)、60にして耳順う(耳順)という言葉を引用しながら、20代前半の彼らに30歳までの心構えを話した。この時期に大切にしなければならないことは、自分の本当に好きなことは何かということの絞り込み。
 
自身のセンターラインをもう一度確認すること。そして、実習を通じて「教師」が自身のセンターラインだと確認できれば、思い切って挑戦するもよし。30歳までに何とか見つけて、人生第二ステージの60歳までは、そのセンターラインを崩さずに、一心不乱に突っ走る。
 
まあ、そうは言うものの、人生は山あり谷あり。40歳の不惑では、惑いっぱなしだし、50にして天命を知れれば、それは幸せな方かもしれない。いずれにせよ、人生90年という文脈の中で、今を捉えるという視点が大事なように思う。そんな話をした。