2023/07/20

演劇部の引退公演を観劇しました 2

昨日に続き演劇部引退公演をご紹介する。本日は、何をやっても上手くいかない主人公の内面。そこから立ち上がろうとする主人公の気付き。印象的なセリフをご紹介したい。作者は本校の高校3年生。

(主人公が叶えたい夢を語る場面)
・頭だって良くなりたいし、運動神経抜群になっていろんなスポーツで活躍したい。あとは、札束のお風呂とかやってみたいし、人気者になって、皆からチヤホヤされたい。

・つまり、欲しいものがたくさんあるってことは、足りないものがあるってこと。

・どうせやっても出来ないんだったら、やらない方がいいよ。

・平凡で、突出したこともなくて、本当にヤダ。だから、全部諦めたの。どうせ出来ないんだったら、やらない方がいいよ。

・私だって、諦めたくて諦めているわけじゃないんだよ。


こうした主人公の投げやりな言動。やがて、周囲の存在から、少しずつ自分の生き方に目覚めて来る。
 

(諦める主人公に対しての意見)
・人生をつまらなくしているのは自分自身じゃないの?

・今思えば、一途になれるものを見つけられなかったんだよね。


(主人公の気付き)
・世界には思っているよりずっとたくさんの夢があるってことを知った。正解なんてないんだよ。なくていいんだよ。ひとりひとり、夢は違っていいんだって。それが分かった。

・頑張るって決めた君には、いろんな嫌なことがあるかもしれない。現実に打ちのめされて、立ち上がれなくなるかもしれない。それでも、泣きたくても大丈夫。ボクはずっと君の傍にいるよ。

・新しいことは、いつだって怖くて、最初の一歩のためには大きな勇気が必要だ。踏み出せなくって、うずくまって、前を向けなくなるかもしれない。だけど、大丈夫。キミの魔法は、ずっとキミの傍にあり続けるから。


こうした思春期の子どもたちの揺れ動く心の拠り所に、我々泉ヶ丘の教職員も存在しなければならない。それを改めて感じた演劇だった。ありがとう!