2023/08/28

進路の手引き2023 巻頭言 1

進路指導部が主導して作成した「進路の手引き2023」が、ようやく完成して私の手元に届いている。これからこの資料が、高3生の大きな拠り所になるに違いない。今年の巻末には、この春卒業した、元生徒会長で卒業生代表の卒業式での「答辞」がそのまま掲載されている。

その文章に触れながら、卒業式の様子が、自分の頭の中で鮮明に再現された。あれからもう半年が経つ。卒業生たちは、元気に過ごしているのだろうか。そんな思いを抱きながらも、今年度私が寄稿した「巻頭言」をお届けしたい。お付き合い願えれば、幸いである。

「進路の手引き」は、高校3年生以外の生徒にも配布されている。ただ、この冊子に対する熱量は、圧倒的に高校3年生が高い。したがって、高校3年生に向けたコメントを意識しての話としたいが、他学年の生徒も参考にはしてほしい。
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芭蕉になぞらえるまでもなく、人生は旅であり、時間経過とともに脈々と一本の道で人生は繋がっている。「昨日」の先に「今日」があり、その先に「明日」がある。時間が逆回転することはない。道を後戻りすることもできない。当たり前のようだが、このことは結構大きい。
 
つまり「過去」の延長線上に「現在」があり、その先にしか「未来」は訪れないという摂理。輝く「未来」を手にするには「今」を生き抜くことでしか獲得できない。多くの先人たちが発する「目前のことに全身全霊を傾けよ」といった警句は、おそらくここからきているに違いない。

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本日はここまで。5月頃書いた文章だが、その思いは今も変わっていない。ではまた明日。