2023/08/29

進路の手引き2023 巻頭言 2

昨日の続きを送りしたい。お付き合い願いたい。
----------------------------------------------------------------------

さて、18歳の進路実現。このテーマは、戦後10%足らずだった大学進学率が、我が国の経済成長と共にどんどん右肩上がりとなり、現在は60%近くで高止まり。今や大学に行くこと自体に、それほどの価値は見出せない。長い人生で、アドバンテージを獲得できるような大学選び。そこに多くの人々が群がる。

18歳でアドバンテージを獲得できたなら、その先に繋がる「22歳の職業選択」に好影響を与えるに違いない。そう信じての「18歳の進路実現」が、多くの高校生の戦略である。さらにその先には、「28歳の配偶者選び」、「30歳からの子育て」といったドラマが続く。

28歳や30歳というのはザっとした目安。未婚を選択する人や子育てを経験しない人も多い。だけど、「18歳の進路実現」と「22歳の職業選択」とは、密接な関係がある。「学歴フィルター」といった現実を、一笑に付すことは出来まい。

「18歳の進路選択」は、自分事である。自分だけのかけがえのない人生を、今後どのように歩んでいくのか。18歳の視線の先には、まだ何も見えていない。だけど、この時期を「全身全霊を傾けた人」が、異口同音に「やってよかった」って言っている現実。

そこには、こうした重力に逆らうトレーニングに楽しみや喜びを見出し、大学入試に向けて蓄える知性や思考力の向上に、多くの時間を費やしたに違いない。自分と向き合い、自分を知る事が次の舞台に生かされる。

キミはこれから、どうやって生きていくんだい?
キミのやりたいことは、何なの?
キミが今、頂いているお世話を、これからどんな形で返すつもりなの?

悔い無き18歳に期待したい。本校は、キミの夢の実現のためにこそ存在している。自分を信じて、自分を貫いてほしい。

----------------------------------------------------------------------
以上である。お付き合いに感謝である。