2023/09/03

関西芸術座の演劇を鑑賞しました 4

お休みのひと時、私の演劇人の様子をお話ししたい。お付き合い願いたい。
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旅公演は、長ければ2ヶ月に及ぶ。北海道から九州まで、列車に揺られて全国のホールや学校を訪れる。毎日自分の芝居に悩みを抱えながらも、行く先々で子どもたちに夢を与えられる仕事に、大きなやり甲斐を感じていた。

当時、日本有数の大所帯を誇る関西芸術座は、常時3班ほどが全国巡業に出ていた。私たち以外の班は、中高生を対象にした班と一般大人向けに演劇を提供する班。専ら新劇がベースのテーマ性とリアリティの高い芝居が持ち味だった。

ちょうどその頃の中高生班の全国巡業の演目は「あゝ青春高校野球」という芝居だった。私が先日鑑賞した「遥かなる甲子園」は、1993年の舞台から登場。私の記憶では、この二つの作品が少し混同していて、「遥かなる甲子園」は、現役時代の演目だと思っていたが、それは記憶違いであった。

さて、話をこの8月25日に戻そう。久しぶりに古巣関西芸術座の芝居を観た。私の現役時代の役者さんも2名出演なさっていた。鑑賞後、そのおひとりで、大先輩の多々納氏と厚かましくも記念写真を撮らせていただいた。

多々納氏の役どころは、聾学校の校長先生。鑑賞しながら、やはり職業柄、感情移入が少し大きかった。劇中の校長としての大きな判断と責任。その判断にはアッパレ!と心の中で叫んでいた。

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本日はここまで。