2023/09/23

高校泉ヶ丘祭 舞台発表の感想

昨日で泉ヶ丘祭は終了したが、高校の舞台発表での表彰式でのコメントをご紹介したい。
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皆さんお疲れさまでした。少し舞台パフォーマンスを作る手順に関してお話ししましょう。特に演劇に関してですが、最も大切な要素は、シナリオ・脚本です。この部分がしっかり描けていないと、舞台は成立しません。

これを手掛けるには、まずは脚本担当が重要です。その人が責任をもって脚本原案をつくり上げる。それを「演出担当者」や役者や裏方と協議しながら微調整を加え、脚本原案を仕上げる。この作業が最も重要です。

本来の演劇は、役者がセリフを覚えて、肉声で演じるのが好ましいのですが、限られた時間の中で、そこまで仕上げることは難しい。であるなら、アフレコで、先にセリフや効果音、音楽を録音し、次に編集に入り、一本のテープを創り上げる。制限時間を守りながら、一本のテープの仕上げに時間をかけることが重要です。

テープが仕上がったなら、あとは役者がその録音に合わせて演技します。こういった手順が一般的なように思います。この際、気を付けたいのが「転換」「暗転」といった場面展開。これはリスクが高い。なぜなら、暗転のタイミングは「照明」「音響」「役者」の息が合わなければ成功しないからです。

したがって、「暗転」「転換」は無いに越したことはありません。シナリオを描く場合、暗転で乗り切ろうとするケースをしばしば見受けるが、私はお勧めしません。「暗転」ZEROの演劇をどう工夫するか。舞台転換が必要なら。その間、どう持たせるのかといった工夫が必要です。

繰り返しますが、「シナリオ」と音入れ(アフレコ)、そして一本のテープの完成。そこから演技に入ることをお勧めいたします。そのうち、アフレコではなく肉声で演じる舞台も見てみたいものですが、これには相当な準備期間が必要で、本校のスケジュールでは現実的ではないかもしれません。

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以上、私の高校生の舞台を見ての感想である。