2023/10/19

全校朝礼の続きです

日に日に秋が深まる。週末に雨が降り、そこから一気に気温が下がるとの予報。少しずつ冬に向かいつつある。

さて、朝の登校時の生徒の様子も冬服が目立つようになってきた。朝は子どもたちも慌ただしく、声を掛けることも少ないが、下校時の夕刻は、生徒に声を掛ける余裕も少しはある。中学生には、月曜日の全校朝礼での私のパントマイムの意味を尋ねた。

色のついた水の入ったペットボトル。そこに2つのガラスコップを用意し、一方にはそのまま水を注ぐ。もう一方は、コップを逆さまにして、底が上になるようにして、水を注ぐ。前者はすべての水がコップに収まるが、後者は、全ての水は床にこぼれ落ちる。コップには一滴の水も入っていない。というもの。二つのガラスコップを比較して見せて、無言劇は終わる。

下校時に生徒に確認。半数くらいの生徒は、水の意味、コップの向きが意味するところ、は理解されていたのだが、あの水は野菜ジュースですか?とかコップを逆さまにしたら、水が入らないのは当たり前だと思いますとか、中には手品だと思っていました……など。

水は「他者から与えられる様々な情報」を意味するんだよ。そしてコップの向きは「情報を受け取る側の姿勢」を意味するんだよ。で、情報を受け取る側に受け取ろうという姿勢がなければ、どんなに素晴らしい情報もキャッチできない。

情報を受け取る側の心の向きが、上向きで受け取るか、下向きで受け取るか。その方向性を決めるのは、あなたの「意志」の力!だから情報を的確にキャッチするには、しっかり心の向きを上向きにするあなたの「意志」が大切ということなんだね、って伝えたかったんだよ。多くの生徒が納得顔で帰って行った。

しかしながら、「分かる」と「出来る」は全く異なる次元の話。「情報」という言葉が、指導者からの「教え」ということへの変換、さらにその具体的な実践。そのことに気付いてほしいと指導者は、いつも子どもたちの主体的行動変換を願っている。